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音楽家の方々へ

02. 04. 2013
「もっと楽器と一体になって、豊かな響きで自由に自分の音楽を表現したい!」


これは、私がアレクサンダーテクニークを学び始めたころの大きな願いでした。
そしてその学習を続けるうちに、客観的に自分の演奏を聴くことができるようになり、音楽の全体像を見渡せるようになっていくのを実感するようになりました。

私は、アレクサンダーテクニークを始める前、体と楽器との一体感が得られないという悩みこそありましたが、自分が演奏している時の聴き方については、特に問題を感じていなかっただけに、
こんなにラクに聴ける方法があったのか!」と衝撃を受けたのです。

そして、頑張らなくてもフレーズを長く捉えられるようになったり、
複数の声部が自然に頭の中で鮮明に聴こえてくるようになったり、
ホール全体を楽器として感じ、その場でその時にしか出来ない音楽を楽しんだりと、私の当初の願いを大きく超えた経験を重ねていきました。

音楽家が演奏する時の体の使い方は、音の聴き方音楽の捉え方と深く結びついています。
そこで、音楽に携わる私が自らアレクサンダーテクニークの指導者となり、そのメソッドを深く追求していくとともに、体の使い方と音の聴き方という2つのテーマを柱として、多くの音楽家の方に、その素晴らしさ、面白さを伝えたいと思うようになったのです。
レッスンを通して、自由に音楽を表現できる喜びを多くの方に味わっていただければとても嬉しく思います。